導入背景
東京都内に本社を置く製造業A社様。従業員数約200名で、経理部門は5名の体制で月次決算業務を行っていました。月次決算の締め日には全員が残業する状況が恒常化しており、業務負荷の軽減が急務となっていました。
課題分析
ヒアリングの結果、以下のような課題が浮上しました。
- 複数のシステム(ERP、給与管理、売上管理)からデータを手動で集計
- Excelでの集計作業に3時間以上を要し、人手不足で締め日が遅延
- 入力ミスによる修正作業が発生し、追加で1時間以上のロス
- 属人化が進み、担当者が休暇を取りにくい環境
解決策の設計
RKシリーズを活用し、以下のフローを自動化しました。
自動化フロー
- ERPシステムへ自動ログインし、当月の仕訳データをCSV出力
- 給与管理システムから社保・税額データを抽出
- 売上管理システムから入金データを取得
- 各データを指定フォーマットで集計し、決算資料用Excelを自動生成
- メールで経理担当者へ完了通知
導入効果
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 集計作業時間 | 3時間 | 20分 |
| 入力ミス件数 | 月平均5件 | 0件 |
| 締め日の残業 | 全員で3時間 | 不要 |
| 担当者の休暇取得 | 困難 | 円滑化 |
成功のポイント
今回の導入が成功した理由には以下のような要素があります。
1. 現場の細かなヒアリング
単に「月次決算を自動化する」のではなく、どのシステムのどの画面からどのデータを取得するか、エクセルのどのセルに貼り付けるかまで、現場の担当者と一緒に確認しました。
2. 段階的な導入アプローチ
全機能を一度に自動化するのではなく、まず「ERPデータの自動抽出」から始め、1週間の運用で問題がないことを確認してから次のフェーズへ進みました。
3. 徹底したテスト
通常業務データだけでなく、月末・月初特有のデータパターン(前月繰越、翌月繰り越し等)も含めてテストケースを作成し、網羅的に検証しました。
まとめ
月次決算のような定型的な集計業務は、RPA導入の効果が出やすい分野です。ただし、単にツールを導入するだけでなく、現場の業務フローを丁寧に理解し、運用後の保守体制を整えることが、成功への鍵となります。RKパートナーズでは、このような導入支援から運用保守までトータルサポートを提供しています。